今日はお久しぶりに、2年ぶりにサロンへ足を運んでくださった大切なお客様との、愛おしく、そして深く静かな調和の時間についてお話しさせてください。
その方は、新しい環境(部署の異動など)を目前に控えられていました。
「次の場所で、舐められたくない。だから、きゅっとお顔を引き上げて、凛とした姿でスタートを切りたいんです」
そんな力強い、でもどこか張り詰めた想いを握りしめて、
私の顔を思い出してドアを叩いてくださったことが、何より嬉しくて胸が熱くなりました。
日々、私たちは色んな役割や「がんばらなきゃ」という鎧(よろい)をまとって、
一生懸命に戦っていますよね。
新しい場所に飛び込むときなら、なおさらです。
けれど、お顔に触れた瞬間、
私の指先にはある切実なサインが伝わってきました。
お顔まわりに触れた時…。
東洋医学(五行)の視点で見ると、それは「私がしっかりしなきゃ」「舐められないようにしなきゃ」と
●言いたいことをグッと飲み込み、ひとりで必死に抱え込んできた感情の現れだったのです。
五行でいう「金(肺・大腸)」のエネルギーが過剰に突っ張って、
ガチガチになると、
本来その先へ注ぎ込まれるはずの「水(腎・膀胱、生殖器やホルモン、生命力の源)」が枯渇してしまいます。
そうやって内側に溜め込んだものが、お体の中で「湿(水分やエネルギーの滞り)」となり、
◆低気圧や、雨の日に
お肌や体調がガラリと崩れてしまう原因になっていたのです。
生命維持のエネルギーである
「お水」が枯れ果てて、
実は数ヶ月前まで生理も止まってしまっていたのだと、そっと打ち明けてくださいました。
彼女はそれほど、心も体も「戦場」を生きてこられたのです。
「舐められないように」というあの強い言葉は、
枯渇したエネルギーを必死に振り絞って、自分という尊厳を必死に守るための、
最後の防衛線だったのだと気づき、胸が締め付けられるようでした。
「本当は…すんごい頑張ってて、疲れたんだ」
「自分らしさを見失ってた」
そうおっしゃって、こみあげる涙…
その涙は、彼女がこれまでどれほど一生懸命に戦ってきたかという、健気な「誇り」そのものでした。
そして同時に、
張り詰めていた鎧がフッとほどけて、溜め込んでいたものが一気に流れ出した、
最高にピュアな「命の巡り(お水)」が戻り始めた瞬間でもありました。
表面のたるみをただ力技で引き上げる(リフトアップする)だけでは、この根本の原因は変わりませんし、いつか心も体も疲れてしまいます。
本当に周りから大切にされ、一目置かれるリフトアップとは、
鎧を脱いで、ご自身の内側の巡り(五行)が美しく調和したときに生まれます。
「自分らしさ」を取り戻した人が放つオーラは、
たるみやシワといった表面的な変化をはるかに超越した、
静かで圧倒的な説得力を持つのです。
がんばって強く見せようとしなくても、
その凛とした佇まいに、周りは自然と敬意を払わざるを得なくなります。
お帰りの際、玄関でお見送りした彼女の姿は、
2年前よりもずっと強く、
そして言葉にできないほど洗練された美しいオーラをまとっていました。
もう、無理にファイティングポーズをとる必要なんてどこにもない、
不可侵の美しさです。
年齢を重ねることでの容姿の変化や、環境の変化に
怯えなくて大丈夫。
あなたが、あなたらしく、一番心地いい状態で真ん中に立つこと。
それが、何にも侵されない最高の美しさ(リフトアップ)になりますよ。
今、もしもひとりで肩を怒らせて戦っているあなたがいたら、
どうぞいつでも、その重い鎧を脱ぎに、そしてカラカラになった心と体を潤しに当店へいらしてくださいね。
